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秋本 肇; 村尾 良夫
JAERI-M 83-090, 86 Pages, 1983/06
加圧水型原子炉の冷却材喪失事故再冠水期における熱水力挙動に与えるダウンカマ壁初期過熟度の影響を調べるために、円筒炉心第1次炉心で行なわれた過熱ダウンカマ壁試験(試験C1-2、初期過熱度79K)と飽和ダウンカマ壁試験(試験C1-3)の結果を比較検討した。その結果、低圧注水系注入初期にみられる非常用冷却水のバイパス現象は、ダウンカマ内の蒸気発生がなくとも起こることがわかった。またダウンカマ壁過熱のためにダウンカマ水頭は低くなるものの、炉心入口流量の両試験での差は小さかった。過熱壁試験では炉心入口サブクーリングが低く、炉心水頭を低下し、ダウンカマ水頭低下分を相殺していることがわかった。両試験でみられた炉心内冷却挙動・キャリーオーバ特性の相異点は、FLECHT LOW FLOODING試験での炉心入口サブクーリングに関するパラメータ効果での相異点と定性的に一致した。
椎名 保顕
Journal of Nuclear Science and Technology, 20(5), p.389 - 399, 1983/00
被引用回数:2 パーセンタイル:35.11(Nuclear Science & Technology)発達した平行流中に置かれた円柱による放出渦に対する壁の影響についてw/aを2,3,4と変えて実験的な研究を行った。実験は円柱を流路中央、または壁に置いて行い、結果を一様流における実験結果と比較した。円柱が流路中央に置かれた場合、無次元周波数は低いレイノルズ数では一様流の結果とほぼ一致するが、高いレイノルズ数では、一様流の結果より高くなる。円柱が壁に置かれた場合、w/d=3,4では無次元周波数は一様流の結果よりかなり低くなり、w/d=2では高レイノルズ数で高くなる。遷移レイノルズ数は一様流の場合より高くなる。渦放出周波数の増加は円柱後流の速度分布の放物線分布からのずれが、レイノルズ数が増加すると共に、また流路幅が減少すると共に増大するためであると考えられる。